2012年7月12日木曜日

緊張感

ブログを書いているときにこれまで感じていた違和感。
それが最近自分でようやくわかってきた。
ブログには字数制限がないのだ。
何をどれくらいの文字数で書けばいいか。
オーバーしたらどこを削ればいいか。
どんな要素を生かして、何をそぎ落とせばいいのか。
ブログにはそのものさしがないのだ。ツイッターには140字という絶妙な枠がある。
だからだろうか、書いているときの緊張感がない。
したがって、夜、書いていて眠くなる。
途中で書く意欲が削がれてしまい、あとで読むと何を言いたかったのかわからない文面になっていることもある。
しょせん日記というか備忘録のようなものであるから、言葉や言い回しもとりたてて吟味しないし、読んでいる人の顔もイメージしにくい。

緊張感という意味では写真で言うデジタルと銀塩の違いにもちょっと似ている気がする。
枚数という縛りのないデジタル撮影では、フレーミングもそこそこに安易にシャッターを切りがちだ。

編集や執筆の仕事をしていれば常に字数の2文字がつきまとう。最初にそれを確認することで何を書けばいいのかがはっきりするのだ。外神田の裏路地で見つけたこの変わった自転車のことを説明するのに100字と1000字では書き出しからまったく違う内容になるだろう。もし3000字もあれば後ろのレンガの建物のことも説明が必要になってくるはずだ。
最近売れている新書のタイトルではないけど、与えられた場所で、環境で腰を据えることによって力が発揮できるのが人間なのではないか。

それとも、そんなことを言っていてはWEB時代で生き残っていけないのだろうか。
今回は字数も多めだしこのへんで終わらせようか・・・。

0 件のコメント: