2007年9月30日日曜日

他人のブログ


「ダカフェ日記」というブログがある。福岡在住のデザイナーの森さんという方が、家族の日常を雰囲気のある写真で切り取って綴るまさに日記である。このブログは会社の女の子に教えてもらったのだが、たしかにデザイナーだけあって写真やそこに写っている暮らしの空気、そしてブログのデザインそのものも洗練されている。
このブログ風の写真の撮り方を説明するページもある。カメラやレンズ、写真の基本的なことなどがとてもわかりやすく解説されている。機材があくまで道具として捉えられているところがいい。
趣味(この場合はカメラの技法)を他人に説明する場合、語る人の主観が聞く側の理解を阻害することが多々ある。本当に知りたいことがぼやかされてしまうのだ。「こうしたほうがいい、ああしたほうがいい」という話し手の「ボランティア精神」がその元凶だ。原稿書きにも言えることだが、「どんな人にもわかりやすく説明する」といういちばん難しいことをさらっとやってしまうこの人は、そうとう能力のある人だと察する。
と思っていたら、昨日、ヨドバシカメラのレンズ売り場で「ダカフェ日記のレンズ選びブック」なるものを見つけた。シグマというレンズメーカーが作成した小冊子である。このブログの写真とその撮影に使用した同社のレンズがセットで紹介されている。
一日3万アクセスという実績もさることながら、その能力はすでに評価されていたのだった。
それにしてもシグマの30mmF1.4、欲しいなあ。そのワケ? このブログを見てみてください。
ダカフェ日記
http://dacafe.petit.cc/

2007年9月24日月曜日

初めて会った国会議員


先週、仕事で国会議員の谷垣禎一さんに会った。
趣味の話だったせいか饒舌で、予定を超過していろんなエピソードを披露してくれた。ピッケルを持ってインタビュールームに向かう谷垣さんのうしろを歩いたとき、持っていたイメージと違い、意外に体のガッチリした人だと感じた。
政治家という職ほど過酷なものはないだろう、と先日の辞意表明会見での安倍晋三首相の表情を見て思う。議員会館の応接室でにこやかに語っていた谷垣さんも、今日、福田新総裁から党政調会長に指名された。
「古い自民党に戻った」「政策不在の選挙」などといろいろと批判されている今回の総裁選だが、その議員は我々の代表ということになっているのである。あらためて国民の審判を受けるなら受けるで、一日も早く国の運営を正常な状態に戻してもらいたいと思う。

2007年9月22日土曜日

虫捕り網の思い出


「南大沢自然図鑑」となりつつあるこのサイト。
今日は久しぶりに捕虫網を振り回していたら、2歳の息子をさしおいて夢中になってしまった。
というわけで、今日の獲物のアキアカネ、アゲハチョウ、モンキチョウ、ルリシジミ、ショウリョウバッタ、アブラゼミ・・・のなかでも「大物」はこのバッタ。鈍い動きからしてトノサマバッタではないし、クルマバッタ? あるいはツチイナゴ? 
このアングルじゃ判別のしようがないですが。
子どもの頃は、トノサマバッタに憧れたものです。あの大きさ、草色の体にキリリと映える赤い後肢の絶妙な配色、ここだと決めて網を下ろしたすぐそばから飛び立つときの大きな羽根の黄色。そういえば、バッタの棲む空き地の場所自体が秘密だったなあ。
などと物想いに耽っていると、横で息子がこの鈍いバッタめがけて無情にもバタバタと網を「打ち下ろして」いるのだった。

2007年9月15日土曜日

夏から秋へ


近所の長池公園へ。照り返す日射しはまだ強いが、築池の周りの彩りも増してきた。


ムラサキシキブの彩りと形がなんともいい。


秋は下を向いて散歩するのが楽しくなる季節だ。


田んぼに続く道沿いで必ず見かけるカマキリのメス。おなかが大きいのは産卵前だから?それともオスを平らげた直後だからか?


とんぼ池には後ろ足が目立ち始めたウシガエルのオタマがうようよ。


センターハウスの横にも真っ赤な秋の色があった(名前未確認)。

2007年9月12日水曜日

朝の珍客


南大沢駅から普通の若葉台行きに乗ると、6000系の車内の隅の床にハグロトンボが止まっていた。珍しいことである。電車にトンボが乗車しているのも珍しいが、それがハグロトンボというのも。いったいどこで「乗車」してしまったのか・・・。このトンボはけっこう大きい。羽が黒いから大きく見えるのかもしれない。そういえば子どもの頃、田舎の川で群れて飛んでいるのを見てちょっと怖かったのを覚えている。腹部のエメラルドグリーンがきれいだ。
羽がだいぶ傷ついてしまっているこの個体を、そっと「救出」し、急行への乗り換えで下りた多摩センター駅のホームで放してやった。チョウのようにひらひらと飛んでいってしまった。

2007年9月8日土曜日

台風一過の多摩川散歩


ふと思い立って京王多摩川へ散歩に出かけました。金曜日、電車から眺めた多摩川は、台風9号の大雨を集めて流れ、かつて見たことがないほどの増水でした。広い調布市側のグランドも茶色い暴れ川にのまれていました。翌日、水が引いて現れた案内標識はご覧の通り。


その激流をギリギリで支えたコンクリートの堤防にはイナゴが一匹。こわかっただろうなあ。
河原にはゴミに混じって太い木の枝やクルミの実なんかも漂着していました。


水が引いた河原のあちこちに水たまりができていました。その泥水を網で熱心にすくっている家族にバケツの獲物を見せてもらいました。クチボソではないようですが。このままでは死んでしまうので多摩川に戻してやるんだそうです。えらい!


京王多摩川駅のそばにある「喫茶みよし」。昔ながらのたいやき屋さんです。メニューにはかき氷やアイスココアなんかもあって、なかなかいい雰囲気です。たいやきが焼き上がるまでの時間、おばさんとおしゃべりをして過ごしました。
店の中にはかつての多摩川の絵や絵図が飾られていました。「昔は川幅が今より広くて浅かったから、障子を張り替えるときは川に浸しておいたのよ。重しをのせておかないと流されちゃうこともあったわ」とのこと。以前は駅前ではなく、多摩川寄りの京王閣(遊園地)の跡地の近くに住んでいたらしいです。ちなみに今回の台風9号では、川の水が少しきたそうです。
できあがったたいやきは、あんも皮も最高においしかったです。店はちょっと古いけど、清潔で、おばさんの接客にも人情がありました。いつも電車で通っている町で、これがほんとの「途中下車の旅」でした。