2008年4月1日火曜日

出合いの前にあるもの


いつの間にか春である。
年度末、期末などサラリーマンの節目とは縁遠い身分だと、季節の変わり目に突然気付かされることがある。足下の可憐なスミレの開花だったり、深夜の暴走バイクだったり、新聞の連載の交代だったり。

今日、息子の担任の保育園の先生が突然去って行った。事情があってのことだ。
息子を、というより子ども、保護者の誰に対しても精一杯の気遣いをしてくれる先生だった。今風の呼び方をするなら「プロフェッショナル」だった。

一つの仕事に身を捧げているからには皆「プロフェッショナル」のはずなのだが、巷間ではなんと「アマチュア」の多いことか。サービス業でありながら人を人とも思わない所作も珍しくない。人を前にして思考を放棄するのなら家から出てくるなと言いたい。

そんな中、本当のプロに出合うと、こちらもそれに精一杯応えたいと思うのだ。

別れは残念なことだが、その代わりにその胸に新しい出合いの予感があるから、人は歩き出していくのだろう。

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