2012年7月24日火曜日

ぐんま昆虫の森へ


ウシガエルを見つけて興奮の子供たち
  22日土曜日、群馬県桐生市にある、県立ぐんま昆虫の森という施設に出かけてきました。約36ヘクタールという広大な里山の環境で昆虫などを観察できる 贅沢なところです。
 23℃という肌寒いくらいの気温で、しかも4時間ほどの滞在でしたが、クワガタ、トンボ、バッタ、チョウなどあらゆる昆虫に出合えました。
 このツアーは日野自動車グリーンファンドという財団が主宰しているもので、近所に住む大学教授夫妻に教えてもらって参加したというわけです。
 いちばんのお楽しみはガイドと一緒に園内を回るガイドツアー。バードウオッチングと同じで、よく知った人と観察するといろんな生き物を見つけられます。ショウリョウバッタに茶色と緑色がある理由は育った環境のせい、なんてこともその場で教えてもらえてスッキリ!

これがあのオニヤンマ? うつくしい
沼のほとりに気配を感じてよく観ると、なんとオニヤンマの羽化シーンが展開していました。見慣れたアキアカネやシオカラトンボのヤゴとは桁違いの大きさの抜け殻と、そこにつかまって羽を伸ばしているオニヤンマの成虫。みずみずしい姿に見入ってしまいました。すぐそばにもう1匹、オニヤンマのヤゴがスタンバイしていました。
 しかし、水面からこの場所まで3メートル以上はあります。ヤゴってセミの終齢幼虫並みに歩くんですね。
昆虫好きにとって憧れの矢島先生が目の前に
ツアーのあとはミュージアム本館で矢島稔園長への質問タイム。テレビ番組やラジオの子供相談でもおなじみの矢島先生が、どんな質問にも丁寧に答えてくれました。子供に交じって僕もマイクを握り、カブトムシの幼虫が死んでしまった原因について質問しました。やっぱり原因はアリの侵入でした。
 実はたぶんアリではという予断をもって僕は質問したのですが、先生はケースや土の深さなどの飼育状況をきちんと僕に確認したうえで答えていました。
 正直に言ってだいぶお年を召した印象の先生でしたが、皆の質問にユーモアを交え丁寧に答えていたのが印象的でした。
「小さなことを見逃さないように注意して観察してみてください」。
矢島先生が強調していたのは観察者としてのファーブルと同じ姿勢でした。

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