この週末は夏らしい天気が続いた。参院選の投票日の前日、当日であったが、候補者名の連呼もなく、南大沢はおおむね静かな選挙終盤戦だったようだ。南大沢駅の空を、子育てを終えたヒメアマツバメやイワツバメの群れが、時折鋭い鳴き声を発しながら飛んでいた。
さて、選挙戦はというと、メディアの大方の予想は与党の大敗であって、これはほぼ現実となりつつある。となりの「ならず者国家」からも万歳三唱が聞こえてくるようだ。国民は「絆創膏王子」や「年金の納入記録問題」などと引き換えに長期的な政権の不安定化を選択した。選挙期間中、国の命運を語るテーマとして、その方向性はともかく、とりあえず「ケンポウ、ケンポウ」と叫んでいたのは与党ではなく少数野党の側であった。参院任期の半分の3年が経過した時点で「バンソウコウ云々」と聞いて、いったい何人の人がそんなバカバカしいことを記憶にとどめているだろうか。
かつて拉致を犯した元工作員の釈放嘆願書に署名した元代表が属し、あるいは教育現場を混乱させる組織出身の議員を有し、また、職務をサボタージュしてきたあの社会保険庁の労組が支援する政党・民主党。選挙報道のワイドショー化に迎合し、国際社会で生き残るための想像力をすすんで放棄した私たちは、その計り知れないリスクを背負って生きていかなければならない。
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