土日ともなるとアウトレットや映画館を訪れる人でごった返す駅前。1988年開業のこの駅は、その週末毎の賑わいとは逆にわりと「質素」な駅舎で役割をこなしてきた。それが今年になってあれよあれよという間に駅舎の大増築が始まり、駅ビル「フレンテ南大沢」は今月末の竣工を待つばかり。商店街の無い駅前にもようやく形ばかりの「賑わい」が生まれそうだ。
ただ、肝心のテナントは京王ブランドのチェーン店や都心でもおなじみのショップばかりとか。駅の周りに新たな商業スペースを見いだし得ない南大沢にあって、せっかくの場所なんだから地元のパン屋さんやケーキ屋さんがテナントに入ればいいのにと思うのは自分だけではないだろう。こういう「エキナカ」の発想は、ほんとうの街づくりとは相容れない考え方だと言える。「大戸屋」の定食ばかり食べていると、そんなことにも気付かなくなるのだろう。
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