2007年11月28日水曜日

城戸さんの話


仕事で城戸真亜子さんに会った。タレントというより画家である。すらりとして目が印象的な美人だった。
最近のモチーフは「水面の波紋」なのだそうだ。いろんなモノを映し、それが壊れ、常に混沌として定まらない様。
そこに映し出される色や造形(といっていいのか)を描くのである。
かつてNHKの仕事でコロンビア大平原の氷河の上をトレッキングしたときの話になり、そこで見た「グレイシャスブルー」が印象に残ったと話してくれた。それは「リキテックス」というアクリル絵の具の色だそうで、珊瑚礁の海の青に近いらしい。
「そうやって実際に目で確かめたリアルな色だけを作品づくりに使うので、旅に出ていろんなものを見てまわることは、自分のポテンシャルを高めることにもつながるんです」
とも話していた。色を一瞬のうちに切り取る写真表現とは違い、色を駆使する画家のコトバであった。

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