2009年2月26日木曜日
九州旅行〜その3〜
今日の宿は人吉旅館。築75年の老舗でありながら敷居の高さを感じさせないもてなしとたたずまいが気に入りました。廊下から見下ろす中庭も雰囲気たっぷりでした。もちろん、人吉の湯も堪能しました。
旅館のすぐそばの青井阿蘇神社です。創建1200年、昨年国宝に指定された古刹です。
街の至るところに「きじ馬」が。
こんなところにも。
人吉駅で発車を待つ観光列車「いさぶろう」号。平日のせいか空いてます。
トンネルを撮ろうと先頭でカメラを構えていたら、運転士さんが列車を止めてくれました。
矢岳第一トンネルの扁額に刻まれたこの「天険若夷」の字は、肥薩線(当時の鹿児島本線)建設時の逓信大臣・山懸伊三郎の揮毫。険しい地形が工事によって平らになったという意味だそうです。この区間に乗ってみると標高差を実感します。
日本三大車窓のひとつ「矢岳越え」の風景です。観光列車なので停車してくれます。
曇っていましたが、肥薩線の「山線」の醍醐味を堪能しました。このために左(東側)の指定席をとっておいたのです。
大隅横川駅です。無人駅ですが、駅舎内ではひなまつりの飾り付けがされているようでした。
観光駅長さんらしきおじさんの横の柱には、先の戦争で米軍機から受けた機銃掃射の弾痕が残っています(去年の秋に見ました)。
2009年2月22日日曜日
九州へ 〜その2〜
寝台特急「はやぶさ」は鳥栖駅に停車。わずかな停車時間なので下車できず。味のあるホーム、駅舎をじっくり見たかったのですが。
寝台車はこの通路の窓がいいんです。僕にとっては一日中眺めていても飽きない不思議な「フレーム」です。
長い乗車もあとわずか。長年働いた客車の労をねぎらうように車内を散歩した。
小倉から熊本まで特急「はやぶさ」を牽引してくれたED76機関車。
さようなら、はやぶさ・・・。二人の子連れには正直ちょっときつかったけど、でも3月14日以降はおそらく永遠に走ることのない東京発の「青い夜汽車」の旅を記憶に刻むことができたよ。
どうしても見たかった「リレーつばめ」の785系に会えました。水戸岡デザインの最高傑作といっていいでしょう。できれば乗りたかったです。
熊本から人吉へは「特急くまがわ」に乗車。特急といっても2両、おまけに指定席車両はうちだけの貸し切り! 熊本駅で買った駅弁をつつきながら、さっきまでの「はやぶさ」とは違うゆったりした時間を過ごします。
肥薩線のみどころの一つは、球磨川に沿って走る「川線」区間。この川は球磨川下りの急流で知られていますが、季節のせいか水量は少なめでした。
やっと人吉に到着。東京駅から21時間弱の道のりです。さすがに体がしばらく「揺れて」ました。
ホームで迎えてくれたのは「きじ馬」といって、キジをかたどった人吉の郷土玩具です。息子が興味津々そうに見ていました。
なんと2月半ばだというのに、人吉にはツバメが渡ってきていました。
2009年2月21日土曜日
九州へ
先月、急に思い立って寝台特急「富士・はやぶさ」の切符を取りました。
そしていよいよ旅立ちの日。家族一緒の大旅行です。
発車時刻の約40分前、たくさんの鉄道ファンが待ち構える東京駅10番線ホームに、その列車が入ってきました。
やっぱり駅は旅の始まりにふさわしい場所です。
指定席をとってあるのになぜかドキドキ。発車時間を何度も確認し、食事を買い込み、そして意味もなくホームや車内をうろうろ。
こんな興奮状態って鉄道だけのものでしょう。
目を覚ますともう山口県でした。徳山から車内販売のおばさんが乗り込んできたので、1号車まで歩いてあったかいコーヒーを買いにいきました。
下関でやっと機関車の顔を見ることができました。JRの車両区の方もカメラの放列には慣れっこのようです。
機関車は関門トンネル内だけを牽引するEF81に交代。
それにしてもすごいファンの数ですね。
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