2007年3月30日金曜日

原宿の穏田


小さな美容室が点在する原宿の裏通りの坂道にて。
木のとびらと通路の柵の意匠が時代を感じさせるアパートです。ソメイヨシノも同い年かもしれません。
ところで神宮前のこのあたりはかつて「穏田」(おんでん)と呼ばれていました。いまのキャットストリート(旧渋谷川の暗渠)は、新宿御苑付近を水源とする穏田川という小川が流れていたそうで、葛飾北斎の富嶽三十六景にも「穏田の水車」という作品が描かれています。
丘の上から精米用の水車を眺められた時代が明治の終わり頃まで続いたそうです。

2007年3月26日月曜日

いいかたち


数年前に江の電の極楽寺車庫で撮った300形電車です。
このあと、左の304形の編成が引退しました。どこへ持っていかれたのかな。それともスクラップかな。
ドラえもんのスモールライトで小さくしてしまっておければいいのに。今残っている300形は右の編成を含めて2編成。
京王線なんかみたいに性能至上じゃないから、こうして今ものんびり走っていられるんだろうなあ。やっぱりいい形だと思います。

2007年3月24日土曜日

もうすぐ


近所のソメイヨシノはもうすぐ開花しそうです。よく見たら、ひとつの芽から三つの花が咲くのですね。ガクとつぼみの淡い色がなんともいいです。調べてみるとソメイヨシノは開花時の方が満開時より色が濃いのだそうです。さあ、しばらくはカメラを手放せない日々が続きます。

2007年3月20日火曜日

学芸大学


目黒なのに(?)下町っぽい風景に出合える街です。中では熔接の火花がバチバチと音をたてているんでしょうか。

開店までまだ時間がある銭湯「松の湯」。中の大壁画もパンダやコアラなのかな?

2007年3月19日月曜日

4度目の挑戦


フルマラソンで念願の3時間台を達成しました。これは日曜日の午前9時、15000人のスタート直前の瞬間です。
追い風を背中に受けて往路は猛然と走りましたが、当然というべきか30キロを前にして足が固まり始めました。エイドステーションの間隔(実際は3キロおき)があと1キロ長かったとしたら、最後まで気力が持ったか自信がありません。
普段の暮らしでこれほど精神的体力的に追い込まれる場面はなかなかありません。ゴールが近づくにつれ足の筋肉が言うことをきかなくなるのを感じつつも、見ず知らずの人たちのたくさんの声援と去年の悔しさに後押しされてゴールゲートにたどり着いたのでした。

2007年3月16日金曜日

起点


日本の鉄道発祥の地「旧新橋停車場跡」です。ホームと線路は廃線跡ではなく、復元されたものです。
行き止まりの柵の向こうに「0哩(マイル)」標識があります。全国津々浦々に敷かれたレール網の構築はここから始まったのです。
なぜかレールがあるだけで風景が引き締まる気がするのは私だけでしょうか。
それにしても今日は澄み切った晴天のはずなのにここは暗いです。

それもそのはず。「停車場跡」は新橋の超高層ビルのまさに谷間にあるからです。こちらは駅舎の北側、つまり銀座に面している方です。建物の中にはこの駅の歴史がわかる無料の展示室があってなかなか見ごたえがあります。
ひとむかし前にここを営業車で走っていた頃は発掘作業が行われていて、駅舎の礎石なんかが見えていたのを思い出します。また、江戸時代は伊達藩や会津藩の屋敷跡だったので、陶器や木製の水道管、瓦なども出てきたそうです。
大正3年、東京駅に旅客扱いの機能を譲った新橋停車場は、貨物の専用駅・汐留として東京の発展を支えました。

2007年3月7日水曜日

さすが銀座



銀座通りで見かけた最新式の歩行者用信号機。点滅までの時間を示すインジケーターがシャレてます。この交差点ではこの信号機だけが新しいものに変わってました。



最近の銀座はあちこちで建て替えや改装工事が行われています。これは晴海通りに面したビルの裏側。
銀座といえば、昨年、6丁目の松坂屋銀座店が高さ190mのビルへの建て替え案を示しました。これに対し商店会や中央区が、高さ制限56mの「銀座ルール」を条例化。松坂屋側も計画の修正に応じざるを得ないようです。
さすがは銀座。変えてはいけないこともちゃんとわかってるんですね。

2007年3月5日月曜日

通りすがりの目



今日は4月中旬並みの気温でした、とか、ますます異常気象が顕著にとか、よっぽどニュースがないのかブラウン管の向こうはこの話題ばかり。
世の中は絶えず変化しているのに、この惑星の気候だって長い周期の変遷の過渡期かもしれないのに、何故か気象現象は「変動」や「例外」が許容されにくい、と思う。この国の安全保障を巡る論議みたいに。
四季に敏感な国民性のせいなのか、単にメディアがニュースを欲しているからだけなのか、逆に、皆そろって思考停止を決め込んでいるからなのか。
早稲田通りに立つこの銅板葺きの長屋の店舗も、もしかするとちょっと前までは元気なおじさんのいる八百屋さんや、近所の子どもたちが集う雑貨屋さんだったかもしれない。でも数年後にはマンションに建て替えられているのかもしれない。
どっちがいいとか悪いとか、昔はよかったとか、右なのか左なのかじゃなく、そんなちいさな変化から浮かび上がるものにこそ敏感でありたい、とただの通りすがりの自分は考えるのです。

2007年3月2日金曜日

広告



田舎に行くと中古車屋さんのディスプレイでこんなのをよく見ますね。ただここは原宿です。調べてみたらMINIの凝った宣伝広告なのでした。なんでも、新車の陸揚げの最中に逃げ出した車をやっと捕まえた、という筋書きらしいです。
いわゆる「ウラ原」のキャットストリートじゃなくて、表参道ヒルズあたりでやれば衆目を集めただろうに、それをやらないところがこの車「らしさ」ということなのでしょうね。